725型 MRコンビネーションファントム
Calimetrix社
725型 MRコンビネーションファントム
（脂肪・鉄沈着定量MRファントム)
PDFF（Proton-Density Fat-Fraction）およびR2*値定量バイアル合計16本を内蔵する球形ファントムは、MRIの脂肪定量測定および鉄分定量と品質管理に使用されます。 MRI検査において脂肪肝などの脂肪化診断で脂肪率を、さらに鉄過剰症診断を正確に行うために鉄分定量クオリフィケーションができます。
肝臓における異常な脂肪および鉄の沈着は、多くの疾患の主要な組織学的特徴です。非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) は、脂肪肝疾患 (SLD) としても知られ肝疾患の主な原因として浮上しています。鉄過剰は NAFLD と共存することが多く、肝臓鉄は、遺伝性ヘモクロマトーシスの患者および複数回の輸血を受けている患者における全身鉄の重要な指標でもあります。異常な肝臓脂肪および鉄過剰は、肝臓の損傷および線維化、そして最終的には肝硬変、肝不全および肝細胞癌につながります。脂肪と鉄は、心臓、膵臓、腎臓などを含む他の多くの疾患の主要な組織学的特徴としても一般的に共存しています。近年、脂肪 (プロトン密度脂肪分率、すなわち PDFF に基づく) および鉄 (R2* に基づく) の非侵襲性 MRI バイオマーカーが利用可能になりました。化学シフトエンコード MRI 法は、同じマルチエコーデータセットから PDFF と R2* を推定します。鉄濃度に比例して増加する R2* 信号減衰率は、信号推定モデルで考慮されていない場合、脂肪の定量化を混乱させることが知られているからです。同様に脂肪の存在は鉄の定量化を混乱させることが知られています。PDFF-R2* ファントムは、PDFF と R2* を定量化することにより正確なテストと品質保証を可能にします。
